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2005年7月28日 (木)

9月、ドイツへ

学生時代、フランス文学科にいた。

授業なんか数えるほどしか出なかったのに、単位はきちんと出てくる学科だった。今思えば、もっとフランス語の勉強をしておくべきだった。

フランス文学科の学生という人種は、実際のフランス人以上に、ドイツ語とドイツ文化をバカにしているものである。そしてボクも間違いなくその一人だった。4年生になって、「敵国」を覗き見るつもりで、ドイツ語の授業を取ったこともある。なんて聞き苦しい発音だろうと思い、美しい「母国語」をもつ幸せを噛み締めた。

それが今では、すっかりドイツ贔屓である。ドイツ人、ドイツ製品、文化や自然、そしてドイツの渓流が好きだ。9月中旬、またドイツに行くことになった。ドイツ語ももっと真剣にやっておくべきだった。

9月10-11日あたり、フライフィッシングの好きなドイツまたはその周辺にお住まいの方、いませんか?

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2005年7月26日 (火)

Bozemann、日本で釣る(3)

その後のエピソード。

あの日、日中30分ほど雨が降った。Bozemannが3匹目を仕留める直前である。Bozemannがそのポイントを狙う間、ボクは3m程の高さに積み上がった河原の巨岩を登って木の下に入り、雨宿りをしながらBozemannのキャスティングを眺めていた。大粒の雨が降りしきる中、一心にキャストを繰り返す姿に、少し昔の自分を重ねていたかもしれない。

ふと、カメラを下の河岸に置き忘れたことに気付いた。しまった、すっかり濡れてしまったかもしれない。こちらに避難させなくては…。スパイクフェルトのウェーディングシューズは濡れた岩の上がもっとも苦手である。慎重に、と来た道を一段一段大石に手を着きながら降り始めたその時、左手を置いた石がゆっくりと動き始め、その下のちょうど引っ越し用の段ボール2箱分程の大石に滑り落ちた。落ちた石の重みでさらにその大石が大音響とともに落ちた先は、…ボクの左足のウェーディングシューズの上だった。

何とか歩けるし、指も動くことに希望を感じながら、昨日に続き今日も通院した結果、左足楔状骨骨折と判明。整形外科医と一悶着してギプスも松葉杖もなんとか逃れたものの、全治2ヶ月程度とのこと。石が落ちてきた後もさらに数百メートル釣り上がったことは、黙っていた。

ボクの釣りを封じ込めようとする何者かの強い意志を感じる今日この頃。釣りに行けないのは残念だが、タイイングは随分はかどるだろう。しばらくフライに困ることはなさそうだ。

皆さんも落石にはご注意を!

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2005年7月23日 (土)

Bozemann、日本で釣る(2)

いやはや、びっくり。
一年でフライフィッシングがこんなに上手くなる人もいるんですね。

この時期にそれなりに人気のあるフィールドで、しかもドライだけでアマゴ3匹は立派。「優秀なガイドのおかげ」と胸を張りたいところではあるけれど、ガイドはと言えば、坊主を逃れようと最後ムキになって大淵の尺をサイトフィッシングで狙いに行くもバラして撃沈。惜しかったな~、あれ。

ボクも含めて今日の付き場をもう少し早く絞り込めてれば、5匹以上は固かったでしょう。

キャスティング、タイイング等々、フライフィッシングのすべてを独学で学んだボクは、今断言します。
これからフライフィッシング始める方、是非うまい人に教えを(できればヨーロッパで)乞うべきです。5年かかる事が、1年で済んでしまったりします。

いや~、それにしても最高の天気、最高の渓相、ヒレピンのアマゴ、…ホントに楽しかった。
次回目標はイワナということで!

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2005年7月22日 (金)

Bozemann、日本で釣る(1)

BrusselsからBozemannがやって来た。
ロッドとフライボックスを携えて。

予報によれば、明日は曇り時々晴れ、最高気温32℃。…ま、この時期としては普通のコンディションでしょう。
明日のAM6:00、名古屋駅前のホテルで合流。

今までのボクの知識と経験と勘とをすべて挙げて、BrusselsのBozemannに日本のイワナの引きを楽しんでもらおうと思う。

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2005年7月18日 (月)

アマゴかヤマメかイワナか?

アマゴとヤマメとイワナ、どれが好きか?

こんな質問を日本の渓流の釣り人に迂闊にすべきではない。話を聞き終わるのに一週間で収まらない可能性がある。では、どれが釣りやすいか? …もっとキケンである。下手すると一ヶ月、あるにはそれ以上の覚悟が必要になるケースも多々あり得る。

アマゴとヤマメの性格的な違いについて書かれたものを時々目にする。アマゴの方が気性が荒いというのが一般的である。その通りだと思う。が、ボクの感覚では、臆病なヤマメに対して、楽天的なアマゴという感じである。もっと言うとアマゴは、より脳天気であり、さらに言えばお調子者と言ってもいいかも知れない。…これを思い切って一言で喩えるなら、アマゴはより関西人的である。アマゴには気の毒だが、これは地縁としか考えようがないと思う。少なくともこの性格が幸いして、ボクにとってはアマゴの方がだいぶ釣りやすい。

ではアマゴとイワナではどうか? これはまた全然違う。知っている方には言うまでもないが、イワナは同じポイントを10回ぐらい流して初めて出てきたりする訳の分からないマイペースさがある。2回も流せば何かしら真面目に反応してくるアマゴやヤマメに較べ、大幅に性格的混乱をきたしていると言わざるを得ない。ただし一旦出てくるなると、慎重なアマゴ/ヤマメに対して明らかに大胆、というか無神経なまでに貪欲である。…これをあえて人間の血液型に喩えるなら、アマゴがA型なのに対して、イワナはまごうことなきB型である。日中は岩陰に隠れる、という生活態度もそう言えばB型的と言えなくもない。その性格的特徴ゆえ、ボクにとってはイワナはアマゴよりさらに釣りやすい。

関東人でA型のボクは、この3つの中ではこの愛嬌のあるイワナが最も好きである。週末の木曽イワナ釣行がもう楽しみで仕方ない。

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2005年7月17日 (日)

偵察

地図を見て行くことに決めたのは、木曽支流の「正沢川」という川である。

あまりその名を聞いたこともない川だから人も少ないだろうとか、源頭が標高3000m近い木曽駒ヶ岳だから水温が低いだろうとか、それらしいことを考えなくもなかったが、実は決め手はその名前だった。正沢川、何か釣れそうな感じのする名前だ。

が結局、出発する時間が遅かった割に、釣りのできる場所を見つけるのに時間が取られすぎてしまった。この川が、木曽駒スキー場の脇で大きな砂防堰堤を2つ跨ぎ、その下は別荘地の中を抜けていくという構成だということは比較的すぐに判明したが、スキー場から入ってこの最初の砂防堰堤の上で釣れないか、という考えにとらわれすぎた。周辺を色々歩き回ってみたが、結局それらしい入渓点は見つからず。
あきらめて下流の別荘地内を釣り上がることにしたが、今度は退渓点が今一判然としない。夕暮れになってきたので、ほとんど竿を出すことなく2kmほどを猛スピードで遡行したが、それらしい退渓点が見つからず、また引き返すことに。後で確認したら、あと少しのところに橋がかかっていたということが分かった。

結局、釣りをする以前に終わってしまった。ま、初めての場所の偵察はこんなもんだ。ほんの数ヶ所であるが、竿を出した感じでは、針掛かりこそしなかったもののそれなりの反応があったから、魚影はそこそこあるのかも知れない。出方がややフライにスレている感じだったから、昨日か今日の午前中、誰かが入ったのかも知れない。

今回で周辺の地理を学習したので、今度来るときはちゃんと釣りができそうだ。ちなみに今日の水温は14℃。ウェーダー越しにひんやりと水が気持ちがいいのは、さすが木曽駒。落差のある小振りな川なのでポイントがハッキリしており、2人で左岸と右岸に分かれて、というような釣りは難しい。

結論、名古屋から2.5hとやや遠いことを除いては合格。また来よう。

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2005年7月16日 (土)

準備

忙しさにかまけてしばらく更新を怠っていました。

土曜日に釣りに出かける気力・体力を失ってしまうほど、平日の5日間で仕事に追いつめられてしまうというのは情けないことである。
今週はまさにそんな週だった。今日は、目が覚めても釣りに行くのはともかく、フライを巻く気力も起きてこなかった。一週間、数字と格闘するような仕事をしていたら、昨日の晩は寝付くまで頭の中で数字がぐるぐると回り続けていたが、今朝やっとその数字酔いから少し醒めたという感じだ。

起きて、まずずっと先延ばしにしてきたウェーディングシューズの修理。症状は、靴底と上体部がかかと側から段々切り離れ、とうとう半分ほどパックリ開くようになってしまった。フェルトが剥がれる、というのは何回か経験しているが、靴底全部が剥がれてくるというのは初めてである。とりあえず今回は普通の万能接着剤でくっつけてみることにした。また剥がれてくる可能性が高いが、今回の応急処置でどれぐらい持つか様子を見てまた対策を考えることにしたい。

昼過ぎに少し出かけて、帰りに新しい地図を買った。ボクのクルマにはナビがないので、地図は必須アイテムであるが、ボクの地図はと言えば、8年前に東京からこちらに移ってきたばかりの頃買ったもので、万博開催を前に一気に整備された中部圏の高速道路網に使いこなせない状態が続いていた。さっきまで一時間程地図とにらめっこして、ほぼキャッチアップ。

という訳で、この地図を片手に明日は新しい場所の開拓に行こうかと思っています。修理に出しているロッドがまだ2本とも返って来ないので、明日は冬の天竜川でレインボーを狙うときに使う9フィートの5番ロッドが久々の登板。

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2005年7月10日 (日)

災難2

今日13時半、焼笹橋に戻ってきた(約20時間振り…)。

昨日のリベンジである。天気予報によると今日も夕方から崩れるらしい。が、少なくとも着いた時点の空模様は昨日とは打って変わって、ほとんど快晴といって良いレベルである。

ボクは最近、とにかく釣れさえすればよい、という気持ちが以前より少なくなってはいる。が、今日は違う。先週末までの数週間全くサカナにめぐり逢えず、やっと臨んだ昨日は川を目前にして雨に釣りを阻まれ泣く泣く帰ったのだ。今日こそは、どんな手を使ってでも釣ってやる。
焼笹橋の上にある駐車場にクルマを置いて、早速川の様子を見に行く。昨日より増水してはいるが濁りはない。これなら大丈夫だ。
まだ乾ききっていないウェーダーの上にウェーディングシューズを履き、ベストを身に付け、遊漁券を結ぶ。雨が降ってこないうちに、という気持ちから、自然と動作が素早くなっている。

ふと、もし今から突然雨が降ってきたらホントにおかしくなるかも知れない、と思う。こんなに釣りがしたい、釣りが出来て嬉しいと思ったのは久し振りである。…頑張ってね、と送り出してくれたヨメさんに感謝。彼女はことボクの釣りに関して非常に理解があり、また寛容である。が、共働きの我が家で土日ともボクだけ釣りというのは、いくらなんでも…と思う。
今日サカナを釣ること、これは彼女の好意のためにも大切である。

ロッドケースからロッドを取り出す。スペアで使っている2ピースの4番ロッドである。このロッドもSageであるが、こちらは使いにくいったらない。VPSというシリーズのロッドで、3番に比べ圧倒的にファストアクション。決してこのロッドが悪い訳ではなく、この2つの落差にまだ全然なじめていないのだ。
ともあれ、贅沢は言わない。今日釣りが出来る、それだけで充分じゃないか。

ロッドケースに入ったロッドの袋を取り出しながら、しかしボクはその触感に多少違和感を感じた。いつもと何かが違う気がする。袋の紐を解き、ロッドの頭を出してみる。あれ、1本しかない…2ピースのロッドで、そんなバカな…。さらに袋を引き下げる。何だ、あるじゃないか。一瞬ホッとする…でも何で長さが違…

へ?

ロッドティップの部分が消失している。…ティップは、ロッドティップはどこ行った…? 一瞬、2週間前の悪夢が脳裏をよぎる。…んなバカな。まじまじと見つめるが、目の前の物体の状況が頭に入ってこない。何故、ロッドティップの部分が見当たらないのか? 修理に出しているロッドが返ってきてもいないというのに…そんなバカな。
しかし、事態は単純明快だった。ロッドティップから10cm程の部分がポキンと折れているだけだ。

しばらく声が出なかった。昨日、往復4時間かけて250km走った。今日、同じ道をまた来た。そして助手席には折り目一つない2日間の遊漁券が2枚並んでいる。ボクは天を仰いだ。

頭が真っ白のまま、ウェーダーを脱ぎ、荷物を詰め込んでクルマのエンジンを掛ける。このまま帰るのは全く気が進まないが、スペアのスペアは持ってきていない以上仕方がない。…しかし何故折れたのか、全く見当がつかない。あるとすれば、クルマが曲がってロッドがその遠心力で飛ばされた時に折れたのだろうか? しかしケースに入っているロッドがそんなことで折れるとは到底思えない。…全く不可解である。

しかし悔しい。120kmもの道のりを2日間で2度もただ往復するなどあり得るだろうか? 何かしないとあまりに勿体ない。でもこんなところで何ができるだろう?
ボクは川沿いの道の途中でクルマを停めた。煙草をくわえて考えてみる。…折れたロッドで釣りができるか試してみようか? ええい、どうせ時間はある。この際、やってみよう。
ボクはその場所で、もう一度着替えを始めた。下にちょうどいい小さなプールがあった。よし、1時間だけあそこで試してみよう。

折れたロッドでのキャスティングは予想以上にヒドいものだった。しかし、ボクの予想をより大きく裏切ったのは、キャスティングなど殆ど必要のないその小さなプールの方だった。ボクは根羽川で鍛えられたおかけでアウトリガーの釣りに慣れてはいるが、始めて1時間、そのプールだけで32cmを筆頭に5匹のイワナ、加えてお約束の泣き尺ウグイまで釣れるとはまさか思っていなかった。心残りは、折れたロッドのせいで尺イワナの引きが全く味気ないものだったことである。

おかしな一日。帰り道を運転しながら、今日一日を振り返って改めて思った。ロッドの性能と釣果とは何の関係もない、という当たり前の事実だけは再確認できた。

で、しかしこのロッド、果たして直すべきなんだろうか?

20050710iwana
(↑は24cm。尺は撮影中に逃亡に成功……泣)

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2005年7月 9日 (土)

死ぬかも知れない

忙しい一週間だった。でもその割に上手く物事が進んでいかない。
「今週はどこ行こ?」。こういう時、ふと時間が空くといつの間にか週末の釣りのことを夢中で考えていることがある。これが不思議と心の回復のきっかけになる。…よし、あと少し、週末まであと少し頑張ろう。
釣りが果たしている役割はボクにとっては計り知れなく大きい。精神衛生上ももちろんだが、結果としての日常生活においてもである。今週は、特にそんな週だった。

加えて、先週末は雨で、その前の週はロッドが折れて釣りにならなかったことも効いている。さらに言えば、天気やロッドに見放される以前から、サカナにはいい加減見放されている。釣りに飢えたとしても仕方のない状況は、これ以上ないほど揃っているのだ。
…にもかかわらず、残酷にも昨日までの予報では今日は雨である。釣りの神は私を試そうとしているのか?

朝9時に目が覚めると、曇り空だった。これはラッキーである。ひょっとして釣りに行けるかもしれない。TVを付けると、天気予報の降水確率は12-18時が50%、18-24時が70%。この曇天は、雨さえ降らなければ絶好の釣り日和と言えるが、言うまでもなくリスクは高い。明日にしておくか…でも明日も雨の可能性充分である。どうする?
……ダメだ、どーしても釣りがしたい。我慢不可能である。行こう。…どこへ? 雨を避ける意味では東の方面、つまり木曽・天竜方面がよいはずだ。中でも、濁りが入りにくいのは木曽支流である。そして増水しても徒渉しやすく、入出渓点が多いのは、…今週のつりニュースでウグイがよく釣れたというあの小川である。よし、再来週末の下調べをしよう。天気よ、夜までもってくれ。

空の様子に一喜一憂しつつ2時間120kmの道程を走り抜け、小川の中流域の入渓点である焼笹橋に着く直前、ポツポツとした小降りから一気にスコールのように降り始めた大粒の雨によって、ボクは天気予報の実力を知った。1時間ほど待ってみたが、小降りになる様子もなかった。小川は期待通り濁りは入らなかったが、遡行できる水量ではなかった。

あ゛ーあ゛ーあ゛ー…。

車の中で声を上げた。それなら何故いっそ出かける前に降ってくれなかったのか? 
釣りがした過ぎる。このままでは、来週までに死ぬかも知れない。

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2005年7月 5日 (火)

つりニュース

今月23日にBrusselsさんと釣りに行くことになったので、少し情報収集しようとこの新聞(中部版というのがあるんです)を買ってみた。残念なことに、この新聞を買うのは「釣れる川」を知るというより、「人が多い川」を避ける目的がメインだ。「根羽川の尺アマゴ云々」の記事が出ていることを知らずに行ったりすると、現地で突然の人気沸騰ぶりに唖然とする結果となってしまう。
今週号によれば、掲載河川とその評価は、益田川:○、馬瀬川:○、下泉河内川:○、一色川:○、上松小川:×といったところである。

うーん、庄川水系の一色川が出てしまったのは少しショックである。この川は庄川水系の中では開豁でフライフィッシングに向く川だと思う。かつ浅瀬が多くドライで釣り上がりやすいということも含めて、今回の筆頭候補だった。まあ、まだあと3週間あるから大丈夫かも知れない。

この際、逆を突いて大きなウグイが2匹とイワナ1匹に終わってしまったと紹介の木曽支流上松小川に行ってみる、というのも手かも知れない。この上松小川(本名はただの「小川」)は、木曽水系、いやボクの知る限りすべての渓流の中で最も渓相が美しい川の一つである。ボクはこの川に限って、釣り竿を持ってなくても行くべき川、と断言できる(…もちろん実際にはあり得ませんが、そんなこと)。季節的にはやや遅いかもしれないけれど、ここも継続検討。

来週号も要チェックである。

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2005年7月 3日 (日)

恵みの雨

今日は一日雨だった。
梅雨入りしたというのに晴天続きで取水制限の始まっている愛知県にとっては、恵みの雨だ。

にもかかわらず、売木川に行ってしまった。
売木は春の川だ。春先の売木でのんびりライズを待つのは楽しい。けれどもこの時期、売木川のような源頭標高の低い川は、釣りにならなくなってくる。しかもこの雨だ。でも夏の売木の流れがどうしても見てみたい…。

いつものプールは笹濁りで普段より30cm程度増水している感じだった。少し小降りになったのを見計らってダメもとで竿を出してみると、いくつかチビアマゴが遊んでくれた。

根羽川は今日アユの解禁。
来週からはちょっと真剣にイワナを探しに行こう。

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2005年7月 2日 (土)

リールを買う

新しいリールを買った。
スペアの4番ロッドの為のものである。3番ロッドが修理から戻ってくるまで、このロッドには活躍してもらわなくてはいけない。

買ったのは折れたロッドと同じSage社の3200というラージアーバーリール。日本の渓流で使うことを想定した場合、リールの役割はライン収納のみだから基本的にどんなものでも良い、というのが定説である。ボクもそう思う。が、それが「どんなものでも良い」からこそ、リールには釣り人個々のコダワリが強く現れやすい傾向がある。ちなみにボクの場合、径は少し大きめ、強度はもちろん、構造がシンプルで修理がしやすいこと、キズが目立ちにくいこと、ぐらいである。これは要するに、性能がよく使い易いリールがいい、と言っているのに等しい。情緒的なコダワリと言えば、デザインがシンプルでドラグ音がキレイであることぐらいだろうか。

愛知県瀬戸市に「フライイナガキ」というフライフィッシング用品の専門店がある。初めてここに入ったとき、その雰囲気に圧倒された。フライフィッシング専門店は、えてしてブティックのようなシンプルな小綺麗さがあるものだが、ここは稀少なロッドやリールがガラスケースの中に並ぶ、まるで博物館のようなところである。こんな空間が愛知県瀬戸市という土地にひっそりとあることがいかにも不自然に感じられる、そういう店だった。

この店はハーディ社の正規代理店でもあり、その在庫も凄まじい。在庫というよりコレクションに近い、と言えば分かり易いだろうか。
英国で創業以来1世紀以上の歴史をもつハーディのリールに憧れるフライフィッシャーは少なくないだろう。もしロッドにハーディの「カスカペディア」が着いてたら、ボクはその持ち主がロッドを振る前に腕前を信じてしまう。たとえ腕前がどうであれ、ある種の尊敬の念はきっと変わらない。

けれど今のところ、ボクはバンブーロッドにもビンテージリールにはあまり関心がない。そういう道具がまだ似合わないような気がするからだ。そこにお金を掛けるなら、色んなところを旅して釣ってみる方にお金を掛けたいと思ってしまう。
いつかボクも歳を取って竹竿にハーディを付けて釣りをするんだろうか? それも悪くない。でもいつまでもヒマさえあれば最先端の道具立てであちらこちらの鱒を追いかけ回すジジイでいたい、とも思う。

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2005年7月 1日 (金)

ストーキング

フライフィッシングを覚えたばかりの頃、「ストーキング」の意味が理解できなかった。

その当時、木曽川支流の付知川という川によく通った。キャンプ場がいくつも連なるような、河原の広く水質のよい里川である。結婚前のヨメさんを言いくるめて連れてくるのに、この川は最適だった。結局、毎回ヨメさんをキャンプ場に放ったらかしにして、暗くなるまで釣り上がってはまた下ってくるのだが、そのとき黒い影が川底を走って岩陰に消えていくのを何度か目撃して、ああ、だからストーキングなのか、と知った。

あれから7年。以前にも書いたが、昨年来ボクは矢作川上流の根羽川で釣りをすることが圧倒的に多い。これは、まずこの川がとても綺麗だということもあるが、同じ川に通っているとポイントや水生昆虫が分かるようになるのはもちろん、季節や自然の変化もよく分かるようになるからだ。そういうものに触れられるということは、釣りをしていて良かったと思える最大のポイントである。

この川に通い始めたきっかけは、けれどそれだけではない。
昨年初夏のある日、一日がかりで狙っていた一升瓶のようなアマゴをバラした。以来、この川からどうにも逃れられなくなってしまったのだ。毎週末、同じ淵に出かけては、同じアマゴが川底にいるのを確認する。…よしよし、まだ釣られていない…。そしてその週に巻いたフライを順番に試していく。と言っても、30分に1キャストのペースで全部ヘビーニンフ、しかも奴以外が掛かっても合わせない、という禁欲が必要である。奴はと言えばいつも通りボクのフライを無視し、ボクはそれを予定調和のように受け入れる。そうか、やっぱりダメか、なるほど…よし、来週はあれで行こう。…この繰り返しである。

一匹へのストーキング。フライフィッシングの最大の楽しみは、やはりこれに尽きると思う。

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