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2005年8月29日 (月)

ストロー

注文していたグラスロッドが出来上がった。

何とも可愛いロッドに仕上がった。
正直、ビニール袋に入ったブランクを初めて見たときはただの巨大なストローにしか見えなかったが、今は立派にロッドのようなストローに見える。

lamiglas

もともと「旅の友とする3万円台のロッド」というのがコンセプトだったが、グリップをフルウェルズにしたり、リールシートをダウンロックスクリューにしたりと、ボクにとっての実用性には少しコダワってみた。また、バンブー風は敢えて避け、ラッピングはゴールドに(写真では分かりづらいですが)。結果、オモチャ感抜群、こんなに可愛いロッドになるとは思ってもみなかった。

今回、このロッドを組んでくれたのは、加藤毛ばり店。今まで買ったロッドの中で、一番嬉しいかも知れない。

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2005年8月27日 (土)

タイイングモード

タイイングモード。

朝、目が覚めて、雲一つない晴天を窓から覗きながら、何故か今日は「タイイングモード」かも知れないと感じた。こういう一日、釣りに行くよりタイイングをしたい気分の一日というのが、たまにあるのだ。

でも出かければ、一ヶ月ぶりの釣りだ。本当に行かなくてよいか自問自答を繰り返す。「汗だくになりながら、岩影に隠れたサカナを無理矢理引きずり出すような釣りが本当にしたいのか」、「ゲロル用のフライはいつ巻くんだ?」、「昨晩見たブルーリボンフライズのフライは、いかにも釣れそうだったじゃないか?」…。
よし、決めた。今日はタイイングだ。Bozemannのオススメは18番のグリフィスナットだっけ…。

しかし結局、グリフィスを5本も巻いたらすぐにイヤになってしまった。雑誌を読み始めたりして、そこからどうにも先に進んでいかない。…やっぱり今日はフィッシングモードだったのかな、と考え始める。
いかんいかん、今日の天気じゃ釣りにならんと判断したじゃないか。自分の気持ちを無理矢理バイスに向かわせ、今度はフローティングニンフなど巻いてみる。が、3本も巻いたら、すぐに飽きてくる。やっぱり、今日はタイイングモードじゃないな。ああ、もう少し早くタイイングを諦めていれば、釣りに行けたのに…。

釣果も巻果もない、煮え切らない一日だった。

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2005年8月26日 (金)

フライの雑誌

実はボクは、フライフィッシング関係の雑誌をあまり読まない。

たまたま本屋に行く機会があって、たまたまフライフィッシング雑誌を手に取り、たまたま面白そうだったりする時だけである。その中でも、日本のフライフィッシャーなら誰もが一度は手に取る著名な2誌に対して、一気にマニアックというか同人誌っぽくなる『フライの雑誌』、これは滅多に読まない。今時珍しいB5サイズからして、シロウトを拒絶する雰囲気がみなぎっているし、そもそも売っている店が少ないのだ(欧州でこれを定期購読している方、いるんでしょうか?)。

だから、買ったのは久し振りだった。

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今回号、必読です。何がって、「フェラーリ神輿」というエッセイ。釣りとは殆ど関係のない、クルマでのトラブルの顛末を淡々と書いたものなんですが、途中からボクの笑いのスイッチは完璧に入ったまま戻らなくなりました。

さて幸運にも台風は、結局かすりながらも殆ど雨を降らせず通過していったので、明日は久し振りに釣りに行こうかな…。

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2005年8月24日 (水)

ゲロルシュタイン

ブリュッセルとフランクフルトを結ぶ直線のちょうど中間辺りに、ゲロルシュタインという小さな町がある。アイフェル地方のこの町は、サッポロ飲料のミネラルウォーター「Gerolsteiner」の産地であり、またクルマ好きの人にとっては、「ニュルブルクリンク・サーキット」の近く、でもある。

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この町を流れるライン川支流Kyll川でグレイリングを釣る、という計画が実現する見込みである。

こういう機会が実現するのは、ひとえに欧州を釣り荒らすBozemann FFCのフロンティア精神の賜物である。Bozemannメンバーによれば、どうやらミッジングが要求されるらしい。前回の「何を放っても釣れる」モンシャウとは大きな違いである。とは言え、運が良ければ、ブラウン・レインボーを合わせてハットトリックの達成も夢ではない場所なのだ。楽しみである。いや、楽しみ過ぎる。

最近困るのは、このことを考え始めると、仕事はもちろん殆どすべての日常に手が着かなくなることである。早く行かないと、人間的な生活が送れない。

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2005年8月21日 (日)

レインギア

朝から雨が強い。こんな日には、雨をものともしない性能の良いレインギアが必須である。

今日、ボクが入手したのはこれ。

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『フライロッダーズ』誌の読者であればなじみあるタイトルだろう。作者の湯川豊さん、フライフィッシングという行為を、時にロマンチックに、時に醒めた目で、でも誠実に描くのが良い感じだなと思っていたが、この本を読んでかなりのヴィンテージバンブーマニアであることが判明。…ただの釣りバカにしか見えなくなりました。

雨天を耐え忍ぶレインギアとして、充分な性能を発揮してくれました。

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2005年8月20日 (土)

茶そば

フローティングラインをどんな基準で選ぶか? DTかWFか? テーパーデザイン・長さは? カラーは? …という釣り談義は尽きない。

ボクは特に強い理由もなく3M社のウルトラ4のWFを使っていた。過去にエアセル・シュープリーム2を使ったこともある。が、ぶっちゃけ、ボクが行く渓流、ボクのキャスティング能力で、この2つの性能の違いを味わうことは難しい。ウルトラ4の方が、表面がつるつるしていて若干耐久性が高いかな、という程度。DTも使ったことがあるが、これまた特に問題なし。かと言って特に美点も感じない。メンディングし易い云々という話もあるが、結局慣れでしょ、と思ってしまう。

とまあ、フライラインを見る目のないボクですが、今日ワチェットにてこれを購入。

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3M社の新しいラインアップであるマスタリーシリーズの「トラウト」の#5(別に3Mの回し者ではありません、念のため。コートランドは使ったことがないんですわ)。カラーはグレーの方(Dark Willow)で、実は#4に続き2本目である。上記のように、見る目がないので無責任に発言しますが、これ、なかなかの代物です、…少なくともボクのロッドとの相性は。勝手ながら、太鼓判押します。キャスティングのアキュラシーもですが、Dark Willowという茶そばカラーがまたいいですね。つるっとしていてホントに美味しそう。

鈴木寿さんによると、どうやらこのカラー、海外で人気があるそうで#3は品切れ中とのこと。このマスタリーシリーズ、そもそもこの辺りでは入荷している店が少ないんですが、#3の茶そば、どっか売ってませんか~。

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2005年8月18日 (木)

釣り合わないかも

たまたま見つけて注文していたリールが今日到着。
今回はこいつ。


reelbougle1
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少し重めでちょうどよいかなと思ったんですが、改めて見るとラミグラスには少し上品過ぎますね。ま、いつも通り酷使しますけど。
ドイツでデビューさせようかと思っています。

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2005年8月15日 (月)

脱ギプス

今日、再診。ギプスを外してもよいことになり、足首に巻く小さなサポーターに変更。

超うれしー。

先週は蓼科周辺で、そして実は昨日も長良川で少し竿を出したので、冷静に考えると釣り的にはこの2週間ほとんど影響なかったかも知れない。が、さすがに立ち込まずに釣るのは難しかった。…もちろん、釣り以上に不便この上なかった日常生活からこれで解放されるのだ。

明日は夏期休暇最終日。タイミングとしては、ホームリバーに挨拶するのに打ってつけであるが、足首の角度によっては痛みが走るので、釣り上がりは無理。もう1~2週間大事を取ることにしようと思っている。

昨夕、ドライブ帰りに立ち寄った長良本流のライズに惨敗を喫した。流下物どころか、ライズしているのがアマゴなのかどうかもさっぱり分からず。辺りには#40ぐらい(?)のミッジが飛んでましたが、もしかしてあいつなんですかね…。だとしたら、キレイさっぱり諦められるんですが。

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2005年8月13日 (土)

グラスロッド

少し前から、新しいロッドを探していた。マルチピースの#6カーボンロッドである。で、これはSageのラインアップの中でほぼ目星を付けつつあった。

問題はこれに合わせるリールである。毎回、イヤになるくらい迷う。ロッドと同じSageで行くか、ロスか、ウォーターワークス、はたまたオービス、ハーディか…。前にも書いたように、ボクはリールにあまりコダワリがない。だから、余計迷う。カタログを入手したりネットサーフィンをしたりして、どんなリールにするか考えているうちに、いつか全く別の物がふと視界に浮上してきたりする。

で、今回#6ロッド用のリールの前に行き着いてしまったのが、米国の老舗中堅メーカーはラミグラス社の6ピース#3のグラスロッドである。ラミグラスはグラス製ロッドに関してはブランクしか製造していないので、ブランク以外のガイド・グリップ・リールシート等々のパーツ選びに普段の数倍の幸福を感じながら、今日発注完了。月末の到着がめっちゃ楽しみである。旅行用サブロッド以上の存在になる予感。

そしてこの新しいロッドの為のリールをどうするか、さてこれが深刻な問題である…。

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2005年8月12日 (金)

蓼科滞在

8日から4泊5日で蓼科にこもっておりました。

蓼科は、天竜川や千曲川、富士川等の源頭である中央アルプスの尾根伝いに立地するだけあって、渓流釣りの起点としては申し分のないところである。が、残念ながら今回はウェーディングシューズが履けないので、それら有望な支流を横目に、ひたすら山荘にこもってフライでも巻いて耐えるのみである。

…んなことができる訳ないのである。
初日の夕方は上川のウェーディングのいらないポイントへ。小型のアマゴが掛かったがバラして終了。
2日目は軽井沢へ。佐久のFFショップ「マウンテンライク」の橋爪さんと久し振りの話に夢中になって、気が付いたら佐久漁協の日券を購入。買い物を済ませて、数年ぶりに湯川の広戸堰堤(ここもウェーディングは不要)に立ってみたが、やはりライズは散発。18:50頃にスタートし、19:10には撤収。真っ暗。着くのが遅すぎましたです、ハイ。
3日目夕方、再度上川上流の初日と同じポイントでチャレンジ。フェザントテイルで20cm程のイワナを何とかキャッチ。あーすっきり。その少し上流で、今度はヨメさんにも10cmに満たないチビイワナがヒット。2人で大満足。地元の農家直売の「味来」というとうもろこしが抜群に美味いことを発見。
4日目は牧場に遊びに行った帰りに、望月を流れる鹿曲川上流へ寄り道。春のライズポイントの様子を見てみたが、釣れるのはやはりハヤばかり。さすがに、仕方ない。
5日目は雨。自宅に持ち帰る野菜などを買いに出かけた後は、仕方なくタイイング。

こうして振り返ると、自分のアホさを再認識する5日間である。でも「逆境」のせいか、釣れた喜びはいつもの何倍もあった。いや釣れなくても、一年で一番濃い木の葉の緑や渓を泳ぐサカナを毎日眺めて、心から幸せを感じた2005年の夏の5日間だった。

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2005年8月 6日 (土)

原点

ヨメさんの姉と甥っ子2人(リョーゴ6才、ソータ3才)が千葉県からヨメさんの実家に帰省して来た。

聞けば、こちらで釣りに行きたい、と言う。去年、釣り堀に行ったのが楽しかったらしい。ボクはギプス開始以来、基本的に松葉杖が手放せないが、釣り堀で釣りをするくらい全く問題ない。大勢でやる釣り堀の釣りは楽しい。子供が入れば尚一層である。という訳で、足を心配するヨメさんをよそに即参加表明。

今朝10時、ボクとヨメさんとその両親、義姉と甥っ子2人の計7人でヨメさんの実家を出発。リョーゴとソータはすでに大はしゃぎだ。天竜水系の阿知川支流本谷川から水を引いたその釣り場は、2つの小さな池からなり、片方はレインボーのみ、もう片方はアマゴとイワナのみである。タックルは、竹竿に極太のハリス、バーブレスフックに餌は練り餌。様子を伺うと、レインボーの池の方は、餌を落とした瞬間に数十匹のレインボーが我先にハリを引ったくり合うという、釣りとはややかけ離れた世界が展開されていることが分かった。逆にアマゴの池の方は、大人と子供合わせて5人ほどが攻めているが、釣れている雰囲気はない。

リョーゴとソータとボクは、それぞれに竿を持ち、リョーゴとボクはアマゴの池、ソータは義姉とレインボーの池を攻略することにした。リョーゴとボクは、まず試しに池を回遊するアマゴの群れのど真ん中にダンゴを落としてみた。ペレットで育った養殖魚は、落ちてくる物に何かしら反応するはずである。が、案の定ちらりと目をやるのみで素通りしていく。浮かせる、沈める、アクションを付ける等々、一通りやってみるが、ダメである。道具に手の施しようがないことも含めて、なるほど、思ったより手強い。

そうこうしていると、竿の重さで小刻みに震えるリョーゴの餌に通りかかったアマゴが反射的にバイト。釣れてる釣れてる!、というヨメさんの声にリョーゴが咄嗟に反応し、震える手でアマゴを引き抜きにかかる。が、…あ、まずい、バレる、と思ったときには時すでに遅し。抜ききれずに再び着水したアマゴは、返しのないハリからやすやすともとの群れに戻っていった。呆然とするリョーゴに、もう一度餌を付け直し、釣れたらサカナを高く持ち上げずに寄せて来るように教える。リョーゴはこくっと頷く。俄然目が真剣になっている。

今度はレインボーの池で歓声が上がる。ソータに掛かったようだ。ボクもちょっとマジになってくる。程なく、ナチュラルドリフトがカギであることが分かってきた。池の排水口付近に群れていたイワナの鼻先に、ダンゴをナチュラルに送り込んでやると、続けざまに2匹掛かってきた。多分、ペレットの沈下と似ていたのだろう。すると、こちらの池で苦戦していた周りの子供達が一斉に排水口近辺を狙い始める。が、まだナチュラルドリフトに気付いていない彼らは、ポチャンポチャンと繰り返しては、イワナを脅かすのみだ。

ボクはリョーゴを呼び寄せ、排水口の1m程手前からナチュラルに沈下させるように指導する。案の定、かなりの確率で食ってくる。が、ここからが厳しい。リョーゴ、来たっ!、とボクが言ってもリョーゴの手は反応しない。どうやら水中の餌が目で追いきれないようだ。何度か合わせ損なうと、さすがに意気消沈してくる。あっちに行く、と言ってレインボーの池を指差す。よし、あっちで練習しておいで。その後、もうここで一回やろう。
レインボーの池に着くなり、瞬く間にレインボーが2匹釣れ、その度に大歓声が上がる。…そうだよな、釣りは釣れなきゃ面白くないもんな。

あっという間に時間が過ぎた。釣ったイワナとレインボーを塩焼きにして食べた後、リョーゴを連れてすぐ脇の本谷川の河原に降りてみた。小さな淵の底にちらりとサカナの影が見えた。
─リョーゴ、そこにサカナがいるよ。
─ウッソだーい。
─ホントだ、見えるよ。
─どこどこ? …見えねーよ。
─よく見てみろ、あそこだ。

リョーゴはしばらく必死に目を凝らしていた。
その真剣な姿を見ながら、大人になれば「サカナが見える」可能性はずっと低くなってしまうだろうな、と思う。
当たり前だが、幼年時代のすべての瞬間がその後の数十年の人生の原点であり、もし今日を原点にいつか人生に釣りが加われば、やがて彼は「サカナが見える」大人になる。そして「サカナが見える」ようになったとき、間違いなく彼にはその他沢山のものが見えるようになっているはずである。
もうすぐフライフィッシングを教えてあげたい、と思う。

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2005年8月 3日 (水)

ギプス

─いや、私はギプスをした方がいいと思いますよ。
─ギプスをするメリットというのはどういうことなんですか?
─固定されるから、骨同志が元通りくっつく可能性がより高い訳です。
─なるほど。
─骨折と言っても、骨片が剥がれている、という状態ですからね。折れてるのと違って骨がくっつきにくいんです。もっと言うと、ギプスをしたからといってくっつくとは限らない、と言うか、くっつく可能性は低いですけどね、きっと。
─くっつかないとどうなるんですか?
─最悪、くっつかなくても痛みが治まれば、ま、良い訳です。
─あ、そうなんですか?
─この程度であれば、骨の強度としては問題ないですから。後遺症の可能性も低い。
─はぁ、…あれ、なんでギプスをした方がいいんでしたっけ?
─だから、くっつく可能性がより高くなる訳です。
─分かりました。ギプスしてもあまり意味がないんですね。
─いやいや、私はギプスした方がいいと思いますよ。普通ならしてもらってますね、これぐらいやっちゃってると。

同年代とおぼしき医者とこんなやりとりをした末、今週末からの11日間の連休と、夏の天竜川源流に最後の後ろ髪を引かれながら、ボクはギプス生活を始める決心をした。来月のドイツに先立って、今月末に米国に出かける可能性が出てきたこともあった。早く直す手は、すべて打とう。

─どうですか、付けてみて?
─一言で言うと、最悪、ですね、これは。
─ははは、そうですか。
─ま、想像していた程ではなかったです。
─それは良かった。2週間で一度外して、そこで続けるか中止するか判断しましょう。早く治したいですからね。

そう言って、医者は少し笑顔を見せた。この医者がもしフライフィッシングをやるなら、いい釣り仲間になれそうなタイプだなと思った。

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2005年8月 1日 (月)

エアロドライウィング

決して長いリーダー、長いティペットで釣る事が好きではないボクでも、やっぱり15~6ftは必要だと思ってしまう。

そしてこのことは、ほぼ同時にフライボックスのかなり部分がパラシュートで占拠されることを意味する。ボクは普段釣り上がるのに、ミディアムアクションのロッドに、普通に市販されている6X程度のテーパーリーダーを着けることが多いが、それでもメイフライのスタンダードパターンはもとより、エルクヘアカディスもそれなりに工夫しないとダメである。そう、ティペットが縒れて釣りにならないのだ。

だから、今時の日本の90%のドライフライ愛好家がそうであるように、ボクも何でもパラシュートで巻きたくなる。ボクの場合、CDCよりハックルで浮かせる方が好きだから、尚一層である。

ここで問題。パラシュートポストには、どんな素材、どんな色が最も良いか? ボクが今までそれなりの数巻いてたどり着いた結論は、カーフテイルのオレンジだった。カーフテイルという天然素材の浮力と水切りの良さは、巻く際に根元の束でボディがかさばるという欠点を覆ってあり余るものがある。これは合成素材には到底及ばない領域である。総じて毛束の密度が稼げないこの素材でも、色をオレンジにすることによって視認性の問題はほぼ解消できる。分けてもボクの視力は、今も裸眼で1.5である。もとより視認性などお呼びでないのだ。

しかし、「師匠」直伝の「弟子」のフライを見てボクの考えはあっさり変わった。エアロドライウィングのオレンジ、これにまさる見易いパラシュートはない。あの密度が濃く発色の良い繊維の見やすさを前にすれば、カーフテイルの浮力や水切りの良さが一体何だと言うんだろう。…しかしもっと早く気が付くべきだった。見えていれば釣れていた何百の尺アマゴ、尺イワナをわざわざ釣らずに川に返していたに違いないのだ。

この有名なマテリアル、過去には使ったことも数知れずあるのに、何故この視認性を見落としていたのか少し不思議である。ともあれ、さっそく先週末購入。カーフテイルはいつ無くなる事やら…。

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