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2006年4月15日 (土)

熊本遠征─2日目

…ミッチー、雨降ってる。

という軍曹の声で目が覚める。朝6時。確かに雨音が聞こえる。3時くらいから結構降り始めたらしい。…これはマジでヤバくないですか、と軍曹と顔を見合わせる。ボクは蓼科から数えるとすでに3日坊主である。これ以上長続きしてもらっては困る。

朝食前に30分ほど梶原川本流の様子を見たボクらの結論は、「どこかの支流に入ろう」ということだった。本流でも釣り上がれないことはないかもしれないが、増水の中遡行する苦労に対して拾えるポイントの量が見合わないのは明らかである。…という訳で、小雨のそぼ降る8時30分、ボクらはロッジのおカミさんに教えてもらった沢に立っていた。

Madara

結果として、この沢に入ったのは正解だった。ブラッセル師弟チームとボクの二手に分かれて、1時間程の単位でポイントを探っていく。ところどころに開闊な場所も入る、典型的な日本の小渓流の渓相である。小渓だけにサイズは20cmそこそこまでだが、それなりのポイントには必ずサカナが入っており、ドライへの活性もある。

マダラは愛くるしいサカナだった。上掲の写真の通り、ヤマメに比べて背の斑点が大きくハッキリしている。…何と言ってもこの斑点を見に九州まで来たのである。昨日とは打って変わり、昼までに7尾。KO師匠が軍曹にも出たと無線で伝えてくれる。…良かった良かった。

Madara2
(こういう斑の小さい個体もたまに釣れる)

今回の旅のハッピーエンドは午後2時半。ミッチーの釣ってた2段堰堤に行こう、とKO師匠が提案する。釣るのはもちろん6000マイル彼方からやってきたクレイジーである。ボクが捕まえたミドリカワゲラを見て、師匠は結構大きいんだねと言いながらフライボックスを取り出す。師匠とボクがじっと見守る前で、軍曹がキャストするのはCDCダンである。何度かフライを替えた数投目、絵に描いたような元気のいいライズがフライを飲み込み、ロッドが綺麗な弧を描く。…よっしゃ!

大型のカゲロウがどこからともなく舞い上がってくる。モンガケロウだ、とKO師匠とボクの声が揃い、早いねぇと顔を見合わせる。結局雨は止まず、どちらかと言えば肌寒いような一日だったが、やっぱりここは九州なのであった。

Madara3

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コメント

マダラの写真、愛くるしいという描写がピッタリです。おめでとうございます。

投稿 flyfishingfrance(fff) | 2006年4月16日 (日) 21時19分

fffさん>ひとまずは釣れて良かったです。わざわざ九州まで行った訳ですからね。が、こういう旅というのは、それ自体がホントに楽しいもんです。まず大の大人3人が寄って、2日間ただひたすら釣りの話をし続ける訳ですからね、どう考えてもバカみたいなんですが、これが楽しくて仕方ないんですね。
で、五木村はと言うと、食道楽等勿論ですが、何と言っても感動的なのは「人」そのものでした。この村の人々の大らかさ・温かさといったら、それはもう明らかに現代社会のものではありません…。ボクの今回の一番の思い出はこの部分ですね。

投稿 ミッチー(店主) | 2006年4月17日 (月) 05時21分

地理的にはマス属が棲むには決して良い環境とはいえず、がんばって遠征してもきびしい結果となることが多いのが九州遠征です。しかしそれを補ってあまりあるのが、九州の人たちの懐の広さと古き良き日本が未だ残っている事に接して安心感が得られるというところでしょうか。釣りとしては、決して良いコンディションではなかったのですが、ほっとするためにまた行きたくなってしまう九州釣行でした。

投稿 KO | 2006年4月17日 (月) 08時27分

KOさん>まさしく仰る通りですね。飛行機で短時間に移動したせいか、今日はあの五木村の自然や時間の流れが夢の中で起きた出来事のように感じられました。また今回のような「古き良き日本の田舎」の釣り、是非行きましょう。まずは7月名古屋周辺ですね。

投稿 ミッチー(店主) | 2006年4月18日 (火) 00時48分

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