I don't have 性懲り (too)
今日も名古屋は快晴。…とは言えこの界隈の川が平水に戻っている可能性はまだ低い。
が、午後2時、ボクは性懲りもなく根羽川で竿を振り始めた。平水プラス10cmというところだろうか。ドライが使えるポイントがほとんどない。釣りにならなそうなら段戸湖に避難しようと考えていたが、何とも微妙なところである。
…ルースニングで釣り上がることにするか。
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今日も名古屋は快晴。…とは言えこの界隈の川が平水に戻っている可能性はまだ低い。
が、午後2時、ボクは性懲りもなく根羽川で竿を振り始めた。平水プラス10cmというところだろうか。ドライが使えるポイントがほとんどない。釣りにならなそうなら段戸湖に避難しようと考えていたが、何とも微妙なところである。
…ルースニングで釣り上がることにするか。
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フライフィッシングを覚えたばかりの頃、「ストーキング」の意味が理解できなかった。
その当時、木曽川支流の付知川という川によく通った。キャンプ場がいくつも連なるような、河原の広く水質のよい里川である。結婚前のヨメさんを言いくるめて連れてくるのに、この川は最適だった。結局、毎回ヨメさんをキャンプ場に放ったらかしにして、暗くなるまで釣り上がってはまた下ってくるのだが、そのとき黒い影が川底を走って岩陰に消えていくのを何度か目撃して、ああ、だからストーキングなのか、と知った。
あれから7年。以前にも書いたが、昨年来ボクは矢作川上流の根羽川で釣りをすることが圧倒的に多い。これは、まずこの川がとても綺麗だということもあるが、同じ川に通っているとポイントや水生昆虫が分かるようになるのはもちろん、季節や自然の変化もよく分かるようになるからだ。そういうものに触れられるということは、釣りをしていて良かったと思える最大のポイントである。
この川に通い始めたきっかけは、けれどそれだけではない。
昨年初夏のある日、一日がかりで狙っていた一升瓶のようなアマゴをバラした。以来、この川からどうにも逃れられなくなってしまったのだ。毎週末、同じ淵に出かけては、同じアマゴが川底にいるのを確認する。…よしよし、まだ釣られていない…。そしてその週に巻いたフライを順番に試していく。と言っても、30分に1キャストのペースで全部ヘビーニンフ、しかも奴以外が掛かっても合わせない、という禁欲が必要である。奴はと言えばいつも通りボクのフライを無視し、ボクはそれを予定調和のように受け入れる。そうか、やっぱりダメか、なるほど…よし、来週はあれで行こう。…この繰り返しである。
一匹へのストーキング。フライフィッシングの最大の楽しみは、やはりこれに尽きると思う。
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水・木と雨が降った後の晴れた土曜日である。釣り以外の事をするのは困難を窮める。
15時に入ったのは矢作川上流、根羽川。ここも2000年の豪雨以降、何年にも渡って河川工事が行われていたが、小戸名渓谷にはもう魚影が戻っているとボクは思う。この巨岩の続く美しい渓谷は、しかしキケンだ。大淵の底に居着く40cmを遙かに越えるコイのようなアマゴが、悠然と泳ぎ回る姿が偏光グラス越しにハッキリと見えてしまうのである。そして今日もまた、それはあまりにもあっさりと見えてしまった。
15時現在で、天気晴れ・気温29℃・水温21℃・ライズなし・ハッチなし。到底釣れるとは思えない状況だ、…サカナさえ見えてなければ。
とは言え、このモンスター達を底から引き出そうとすることが、ほぼ間違いなく徒労に終わることは分かっている。こいつらに取り合わず、瀬の流芯に出てきている奴のみ相手にするのが鉄則である。
約3時間半、状況が好転するのを待ちながら、瀬を叩き続けた。TIEMCOサイトマスター、一度使い始めるとそれなしには釣りは不可能に思えてくるこの偏光グラスを通じて見えてくるのは…けれど若鮎ばかりだ。
18時半。気温25℃・水温19℃。そう言えばもう1ヶ月以上も日本の渓流を釣っていない、ということを思い出していた。偏光グラスを外し、煙草に火を付ける。日本はもう夏が始まりつつあり、つまりシーズン前半が終わりつつあった。ドイツが少し懐かしい。
帰り道、考え事をしていたら道を間違えてしまった。…明日はどこへ行こうか。
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